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ミスター高橋

プロレス影の仕掛人ーレスラーの生かし方と殺し方

プロレス影の仕掛人ーレスラーの生かし方と殺し方 人気ランキング : 66306位
定価 : ¥ 735
販売元 : 講談社
発売日 : 2004-01-21
発送可能時期 : 通常2日間以内に発送
価格 : ¥ 735
暴露するのは誰でも出来るが・・・

自分のいた業界についての暴露話は誰でも出来るが、暴露してまで自分の考えを世に広めたいのなら、著者ご自身で団体を立ち上げるのが一番早いのではなかろうか。底無しに暴露するだけなら誰でも出来るのだ。
著者のプロレスに対する想いがヒシヒシと伝わってくる本なのは確かだし、著者のプロレスに対する改革心も感じる。しかし、暴露する事でしか自分の意向を世に伝えられないというのも疑問。著者はカミングアウトを推奨しているが、例えばアメリカのWWEという団体は一気にカミングアウトしたわけではなく、情報を小出ししながら準備期間を経てカミングアウトをしている。カミングアウトには準備期間というものが必要だと思う。この本のやり方だと、日本のプロレス団体に何の準備期間も与えずに意気なり暴露をしまくってるので、準備期間無しの意気なりカミングアウト状態である。これでは、現状のプロレス界が衰退してるのも頷けるのだ。もっとちゃんとした準備期間をもってカミングアウトをすべきだったと思う。つまり、やり方に問題があると思う。
こういう暴露本の存在は、やり方に問題があるので、今のプロレス界の衰退を後押ししていないとは全く言い切れない。それだけのリスクを背負って暴露してるわけだから、暴露する以上は改革を実行に移すという行動を実現させるべき。実行をせずに、暴露ネタをつまみに意見を述べるだけでは、興味本位の読者に本は売れても、今、現場で闘ってる人の首を絞めるだけにもなりかねない。このままでは、「ああ、こんなに暴露されてるおもしれー。」だけの本である。ホントに業界を良くしたいと思ってる人なら暴露から入る事は普通はない。この本の価値はファンに真実を伝えたという部分だけにある。

更なる強烈な一撃

「暴露本」です。前作「流血の魔術〜」以上の「暴露本」です。
無茶苦茶えげつない所まで、フィクションと断りながら
「暴露」しています。
しかしながら、著者の「プロレス」に対する溢れんばかりの愛情、
その愛情ゆえの「暴露」であることは、ひしひしと伝わってきます。
「格闘技」ブームの昨今、
プロレスの進む一つの道を照らし出している、そんな1冊です。

これでプロレスの意義は定まった。再生を期待する

プロレスをショーだとカミングアウトしたミスター高橋の、文庫3冊目である。ここでは主としてブッキング(対戦カードの決定)の秘密を語る。また、選手間・団体間抗争などのストーリー作りについても言及する。私は彼の考え方に基本的に賛成であり、プロレスはショーとして観戦すべきだと考えるが、世の中には、夢を壊されたことに対する怒りも相当あるようだ。
しかし、欺瞞が永久に通用する、と信じること自体に無理がある。冷静にプロレスを鑑賞したい人には、彼の著作はいずれもおそらく必読であろう。
彼の3冊の著作により、私がプロレスについて持っていた、かねての疑問点の大方は解消したように思う。そんな私に唯一まだわからないのは、ルー・テーズがグレート草津を失神KOした試合である。テーズが勝つのは当然としても、草津はテーズと好試合を行うことによって、その後国際プロレスのエースとして売り出されるはずであった。団体の存亡を賭けた一戦がこのような情けない結末になった理由が、私にはわからない。単にテーズが提示条件をのまなかった(あるいは、国際プロレスにもはやそれだけの力がなかった)、ということなのだろうか。

プロレスとは信頼関係の賜物

大ベストセラーである”流血の魔術〜”に続く本書は”マッチメーカー”がオリジナルの題名。レスラーを生かすも殺すもマッチメーカーの腕次第という独特な世界が数々のエピソードと共に浮き彫りにされており、中々興味深い内容である。本書を読んだ後に思い出した試合があった。ここでの代表的な登場人物、長州、猪木、ルスカが一堂に会した試合である(引退直前の猪木の記念試合だったかと思う)この猪木−ルスカの試合がアングルを外れた展開になり、猪木が試合の序盤で失神、これを見て怒気荒く登場したのが、試合と関係ないマッチメーカーの長州であった。リングサイドで失神した猪木を怒鳴りまくる鬼神のような長州の謎は本書を読むと”なるほど”とうなずいてしまう。著者によるプロレス業界暴露については賛否両論渦巻いたものであるが、プロレスも職業。その根底にある個人個人の信頼関係の強さがかもしだず肉体のぶつかり合いこそが感動を呼び起こすという著者の言葉が何故か胸に響くのである。その意味において、誰からも慕われる人格者であった馬場や、相手を生かす天才であった鶴田がこの世をさった寂寥感は否めない。

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